私は夜がこわかったです。
今も、母と暮らしていた実家に帰るとその気持ちはよみがえります。
静かになると、一人で色んな事を考えては
ますますこわくて悲しくて。
長くて暗いトンネルの中。
なのに私の心の中は色んな感情が赤いマグマの様にぐつぐつ。
涙がぽろぽろ。
でもね、ちゃんと眠らないとますますこわい事を考えてしまいます。
だから少しでも眠れるように私がしていたこと。
①早い時間に寝るじゅんびをする
お風呂も家に帰ってすぐに済ませて、
今日もがんばったねと、身体の疲れを早めに流してあげます。
せめて身体がリラックスする時間を少しでも長く取れるようにしました。
そして理想は21時半や22時には眠ること。
街や周りが起きている時間にベッドに入るのは、深夜まで起きているよりもずっと安心感がありました。
②夜や寝る時はこわくない様にあかりをつけておく
私は当時一人暮らしで廊下の2m先の暗やみもこわくなってしまったので
寝る前に部屋の電気は消しましたが、
最初はろうかもトイレも洗面所も電気をつけっぱなしにしていました。
当時持っていたテレビもNHKのBS系を消音にして点けていました。
(こわいCMがなく一晩中放送している所を選んで)
少しでも安心して眠りにつけるように。
悲しい夢をみて泣いて目が覚めてもできるだけ大丈夫なように。
そして時期を見て、テレビはタイマーにしたり、電気を消せる場所も増えていきました。
③寝る前に赤ちゃんや動物のかわいい動画を見る。
落語をききながら寝る。
私の脳は、暴走する事がよくありました。
こわいことばかり、自分を苦しめることばかり考えてしまうのです。
自分を責めてしまうあまりの暴走かもしれません。
この脳の暴走は確実に私を弱くして生きる力をうばっていこうとしました。
でも今は考えなくていい。
今は自分が生きることに集中するべき時。
私は目を閉じるのが何よりこわかった。
でも目を閉じると浮かんでくるこわくて悲しいイメージを少しずつ少しずつ超えて
優しくておもしろくて安全な世界に連れて行ってくれたのが
私にとっての落語でした。
(本当にありがとう、歌丸さん!)
落語に詳しい人から、こわくなくおすすめの話を教えてもらったり。
(落語の中には心中ものや幽霊もののこわい話もありますので、楽しい話を教えてもらえると本当に嬉しかったです)
他にはドラえもん等も目を閉じてよく聞いていました。
話を聞きながら、頭の中にイメージしやすく心地の良いものがよく眠れました。
悲しい事を考えて泣き疲れて眠るよりもずっと朝の目覚めもよくなっていき
寝る前の落語は今でも私の習慣になっています。