退職後は珈琲店を開くつもりでいたけど、
がんの為に実家に戻って祖母と生活している私のおじ。
そのおじが先日体調の良い時に、お客さん用のコーヒーの淹れ方を私に教えてくれて
今日は初めておじに私が淹れたコーヒーを飲んでもらいました。
結果は、少し薄いから、
水の入れ過ぎか、
豆が少し足りなかったかな。
という事でした。
『豆はスプーンにこんもりでいいよ』
とまた教えてくれました。
本当に、先日おじに淹れてもらったコーヒーとはやっぱり違う。
ほんの少しの違いで、こんなに違うんだね。
そんな忙しない毎日の中の、
一瞬の、ありがたい穏やかな時間でした。
私の母は、おじにとっては姉で
私にはおじが、母の話をそっとし合える、近い温度を持つ唯一の人で。
ふわっと出てくる生前の母の話と、
おじと、コーヒー。
お互い一人で抱えていた気持ちがほどよく噛み合うのか、私はまた少し、楽になれた気がしました。
おじもそうだったらいいな。