みんながいる。大丈夫。

Dance with Grief

私は今もこれからも、母とゆっくり手をつないでダンスする。居心地のいい場所だけを探し続けていくきろく。

心理士さん。

私はカウンセリングが苦手だった。

 

でもとてもいい臨床心理士さん達との出会いはあって、もちろん、その方たちと関われた事が今でも自分の心の支えになっている。

 

それでもその方達からのカウンセリングのお誘い等は極力避けてきたので、専門的な場所や時間の中で内面について話をした事は数えるくらいしかない。

 

いざ、

 

『はい、話しましょう』

 

と言われても、つらい時ほど私は話せないし話したくなかった。

 

自分の心のバランスがようやく保ててここにいる、という様な精神状態の時はなおさら蓋が固かった。

 

『自分は心理を勉強したからあなたの事がわかる』と主張するピュアな人も苦手で、そう感じる人にはどんな人にでも冷たい態度をとってしまってきたのではないかと思う。

 

(自分もしてるかもしれないのに、ほんとにごめんなさい😂)

 

でもコロナ禍になってからだったか

私の職場には臨床心理士さんが配属され、スタッフの相談に乗ってくれる体制が整った。

 

それまでは割とメンタルの事は後回しにしている職場環境だと思っていたので、先人やコロナ禍の産物でもあったのかもしれない。

 

今回自分の適応不順なメンタルのために思い切ってカウンセリングを受けてみた。

 

結論から言うと、

勇気は必要だったけど、行ってみたら思ってた10倍くらいよかった。

 

また、病院と違って薬が処方されないのが自分には凄く安心できている。

 

多分同世代か少し上くらいの心理士さんだった事や、とてもいい人で気持ちの合う人だった事ももちろんだけど

 

職場の心理士さんなのに、向かっている方向が職場や仕事のためではなく私自身のためだと感じられたのもとても大きかったと思う。

 

上司に言ったら眉をひそめられそうな、私の仕事への自分本位な気持ちも遠慮なく伝えられたし

 

言ってしまった罪悪感なんかも残っていない。

 

帰りの電車の中で残っていたのは、『あぁ、行けてよかったな』っていう気持ちとか

 

心が柔らかくなった様な感覚からの涙とか。

 

今も柔らかくなっちゃったおかげでよく泣く。

 

今回は心理士さんと仕事のことを話したけど、

次やその次くらいは母の事につながる会になるんだと思う。

 

その時は今の私だとどうなるんだろう、

私はどんな事を話すんだろうってなんだかそれを知りたくもある。

 

弱さを出せて、また戻ってきた少し柔らかい自分がいて、なんだか…。

 

つまり今は脱皮後みたいで弱いんだけど凄くホッとしている。

 

心に携わるお仕事って、すごいな。