お茶を習っていて面白いこと、好きなことは山ほどあるけど、先生が毎回教えてくれる禅語の時間が私はとても好きだ。
そして大体はお茶に合わせた、有名な禅語なのだと思うけど先生独自の解釈がほんの一言含まれている時や、それに関する話が膨らんだ時は特に心に残っている。
特に最近だとタイトルにある『直心是道場』という言葉とその言葉の背景の話が好きだった。
細かい意味は検索していただくとして
丁度私の今年のテーマは『スーパー素直』だなぁと思っていた矢先の事だったので、その掛け軸の時はついつい先生とおしゃべりが弾んだ。
『私あんまりお喋りとかお話しとか出来なくて、お世辞も言えませんし、出来れば何も言いたくないんです』
お稽古を始めたての頃、茶道は社交辞令的にお喋りやお世辞を言わなきゃいけないのかなという変な不安を持っていたので、私はそんな事を先生に相談した。
もちろん先生は当時のそんな自分に対しても
『茶道は心のおもてなしですので安心して下さい。
無理にお喋りをしなくても、相手のことを想う気持ちがあれば掛け軸やお花、もちろんお茶やお茶碗、その場の空気感や時間に心を込めて相手をおもてなしする事が出来ますから。
お喋り以外でそういった事ができる事も茶道の特徴の一つかもしれません。』
と教えてくださったのがとても印象的だった。
そして今はそんな事を相談した自分はどこに行ったんだろうと思うくらい、感動したり嬉しかったり喜んだりを先生にそのまま伝える様になった。
食感が初めての和菓子を食べれば、感動して『先生😳』と少し遠くにいる先生を呼び止め
先生は『どうされました?改まって😊』
と笑ってくれる。
めったに出会う事ができないだろうなと思うくらい素敵な先生でもあるし、年上のかっこいいお姉さんが出来た様な気持ちでもあって
先生と過ごせる時間が嬉しいから次のお稽古ももう楽しみ。