みんながいる。大丈夫。

Dance with Grief

2014年に母をじしで亡くしてからの、娘の話。実験だったり、冒険だったり、メンタルが強かったり激よわだったりする話。

一般的な接客は一切なしの最高なサロン

日曜日にいつもの美容師さんに髪を切ってもらった。

その美容師さんとは10年ほどのお付き合い。

 

母を亡くして約半年後にネットで面白い美容師がいるのを見つけ

この人に立ち向かえるくらいまずは自分を整えねば!という不思議なやる気を起こさせてくれた人だった。

 

私が初めて、見ず知らずの人なのに何故か母のことを話せた人でもある。

そして彼が、私の涙を拭くために硬いお手拭き用のガサガサペーパーをくれ、

私が笑った思い出を、私は今も笑って話す。

 

完全なプライベートサロンで、美容業界を敵に回しつつ自分が信じる道を行く、

人としてとても面白く魅力的な人。

よくある媚びた接客は一切しない。

切った髪の毛が私の顔についていたら、コロコロの粘着テープを破って渡してくれる。

 

カットの料金はそれなりにするが

気持ち良いくらいに、本気でカットに全てを捧げ

カウンセリングとカットが本当に上手い方。

 

通常1時間の枠なのに、

私が最後だった事もあり、これからどうしていきたいか、理由や気持ちをセッションの様に話し合い、あっという間に2時間ほどが過ぎていた。

 

それに気づいて私が驚いた時の美容師さんの言葉。

 

「そうだよ、もうこんな時間だよ。さっさと帰りやがれ笑」

 

こんなことを言う美容師は多分日本を探してもなかなかいない。

私には最高に面白い。

 

笑い続けてお会計を済ませた後、美容師さんは言った。

 

「あなたはキャラが立っているから、自由にそのまんまやったらいい」

 

「僕はあなたのファンだよ」

 

よくある接客は一切しない。

でも最高なカットと、パワフルで温かい気持ちをまたもらって帰った。