みんながいる。大丈夫。

Dance with Grief

2014年に母をじしで亡くしてからの、娘の話。実験だったり、冒険だったり、メンタルが強かったり激よわだったりする話。

金魚が小石を吹いた音

この間、部屋の中ですごしていたら、

 

小さく、『カチャン』という音がしました。

 

なつかしい音だな、なんの音かなと考えていました。

 

 

あ、そうだこの音は

 

昔飼っていた金魚のつっきーが、

 

ガラスの金魚鉢の中で、

 

小石をフーっと吹いた時にする音にそっくりだと気づきました。

 

ガラスと、水の中で浮いた小石がゆっくり小さくぶつかった、『カチャン』

 

金魚のつっきーは、

 

私が高校生の時に亡くなってしまいましたが

 

金魚鉢の前を通ると、よってきてくれるとてもかわいい子でした。

 

その頃父は離婚して、いなかったので

(今は新しい親子関係)

 

兄が不登校で暴れたり母の調子が悪かったりで家庭が大変な時も、

 

つっきーは私にとっていつもオアシスで

 

でも水替えをしてくれていたのはほとんど母でした(ごめん😂)。

 

 

ほんの一瞬の音が昔の日常の色んな気持ちを鮮明に思い出させてくれました。

 

それが辛い気持ちも運んでくる事はたしかだけど

 

何故か今はとても心がやさしい気持ちです。

 

私は今も自分がどんどん変わっていくのを感じるけど、

 

育ててもらった中でのあったかい気持ちを忘れたくないな。

 

反対にその頃の辛かった気持ちも、なんでか今はもう忘れたくないな。

 

色んな気持ちを思い出しても、

 

小さなあの音が私はこんなに好きなんだな

 

と、気づいた日でした。

 

この気持ちで涙を流す感覚も、大事にしたい。

 

忘れないようにしていたい。